サステナビリティへの取り組み

ACTIVITIES

2040年代までに、事業ポートフォリオの組替えを実現し、来たる脱炭素社会に貢献する

当社グループは、2018年11月、”脱炭素社会到来を見据えて”と題する「中期経営計画」を策定いたしました。2040年代までの石炭生産事業からの完全撤退と大胆な事業ポートフォリオの組み換えを実現することで、来たるべき脱炭素社会への移行に貢献すべく取り組んでいます。

また、近年は「SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)」の達成に向けた取り組みが世界の潮流となっています。当社グループは、中期経営計画の着実な実行と事業活動を通じて社会課題の解決を目指していく中で、SDGsの達成にも貢献できると考えています。

今後も引き続き、あらゆるステークホルダーからの要請・期待に応え、持続可能な社会の発展に貢献すべく取り組んでまいります。

SDGsへの貢献(主な取り組み)

下記のグループ各社の会社名を「クリック」いただくと、取り組みの詳細をご覧いただけます。

日本ストロー株式会社
環境対応素材を用いたストロー開発と販売
  • SDGs9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • SDGs14 海の豊かさを守ろう
バイオストロー
海洋生分解性伸縮ストロー
海洋生分解性シングルストロー

プラスチックごみによる海洋汚染が世界的な問題になるなか、国内ではプラスチック資源循環促進法の施行に伴い、プラスチック廃棄物の排出抑制、リサイクル促進等の対応が求められています。日本ストロー株式会社では他社に先駆け、環境負荷の低い製品(バイオPE(植物性由来)ストロー)や海洋生分解性ストローなどの環境対応製品を取り揃えており、消費者が安心して選択できる製品作りを大きな命題の一つと考えています。

植物由来のバイオマスプラスチックストローについては、バイオPE配合率5%、31%のストローの量産化に続き、2022年度は100%バイオPE原料によるシングルストロー及び伸縮ストローの量産化を開始いたしました。ストローのリーディングカンパニーとして、今後もさらなる環境配慮の要請にお応えしてまいります。

株式会社花菱
端尺を使用した商品開発
  • SDGs12 つくる責任 つかう責任

株式会社花菱は、日本で最初にオーダースーツの工業生産の仕組みを開発したパイオニア企業です。日本全国の直営店舗において、プロフェッショナルな販売スタッフがお客様のニーズを汲み取り、「あなただけの一着」をお仕立てしております。

スーツ製造の際、オーダーいただいた製品に必要なだけ反物を裁断していくと、最終的に必要な尺に満たない長さの布(端尺)が余ってしまうことがあります。

廃棄物の削減による環境負荷低減を図るため、2022年度より仕入先の協力を得て、この端尺分の反物を利用したネクタイやエコバッグなどの商品を開発いたしました。上質な生地を有効に利用した環境にも優しいアイテムを、お気に入りのスーツとあわせてお使いください。

CST株式会社
自家消費型太陽光発電設備の導入と電力使用量削減活動
  • SDGs7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに

CST株式会社は、国内初のマスクブランクス専業メーカーであり、製造の各工程に関する機械装置を内製化しながら事業展開してきました。

同社では製品製造のために、工場内の作業場所を、「クリーンルーム」と呼ばれる清浄な空間に維持する必要があります。クリーンルームでは、24時間空気を循環させ、温湿度を一定に保つ必要があり、電力使用量が非常に多くなるため、江刺工場においては建屋屋上と駐車場スペースに自家消費用の太陽光パネルを設置し、昼間の消費電力の削減に取り組んでおります。

また、電力使用量削減活動の一環として、クリーン度・製品品質に影響を与えない範囲で、クリーンルームの送風機の部分停止を行い、休日および生産時のクリーンルーム送風機の部分停止によりさらなる消費電力・CO2の削減に努めています。

三生電子株式会社
接着剤硬化炉(キュアオーブン)の改良
  • SDGs13 気候変動に具体的な対策を

三生電子株式会社は水晶デバイスの生産に必要な製造装置及び計測機器を製造・構築し、水晶デバイスメーカーに対し販売を行っています。水晶デバイス製造工程のうち組立~検査まで幅広くカバーしたインラインシステムを構築可能な国内唯一の装置メーカーです。

「接着剤硬化炉(キュアオーブン)」は水晶ブランクをセラミックパッケージに接着搭載した直後に窒素雰囲気(周囲を窒素で満たした状態のこと)において高熱(約280℃)によって乾燥させる設備で、同社の主力商品のひとつです。オーブン内の窒素は酸素による接着剤の酸化を防ぐ役割を果たしますが、99.999%以上の高い純度が必要となるため、水晶メーカーの工場には待機中の酸素から高純度な窒素を生成する設備があります。近年は窒素価格の高騰や環境に対する問題などから生産装置での窒素使用量を削減することが注目されています。

従来の同社のキュアオーブンは、製品出入り口が開放型でしたが、新モデルにおいては出入口にシャッターを新設し、製品の出入りのタイミングに合わせてシャッターを開閉する制御に変更しました。その結果窒素使用量を大幅に削減し、取引先メーカーのコスト削減にも寄与することができました。これにより、2022年度のキュアオーブン出荷台数実績はシャッター付きのものが8割を占めております。

水晶製品ユーザーがサステナビリティへの対応を重要視する動きに対応し、当社の新製品開発においても引き続き環境問題を意識していくことが重要と考えています。

株式会社明光商会
製品カタログの電子化による紙使用量の削減
  • SDGs13 気候変動に具体的な対策を
  • SDGs15 陸の豊かさも守ろう

株式会社明光商会は、オフィス用シュレッダーのリーディングカンパニーとして、開発・製造から販売・アフターメンテナンスまで一貫して自社で行う強みと、長年培った熟練の専門技術を活かし、地域とお客様に密着した活動を60余年にわたり続けています。

従来から、梱包材の素材変更や注文書の電子化などに取り組んでまいりましたが、2022年度期末からは営業で使用する製品カタログ製作を紙からデジタル版に一部変更し、さらなる環境への負荷低減に努めております。

株式会社ケイエムテイ
被災顧客へのペットフードの無償提供による支援活動
  • SDGs3 すべての人に健康と福祉を
  • SDGs17 パートナーシップで目標を達成しよう

株式会社ケイエムテイでは、飼い主が愛犬・愛猫を想う気持ちを大切にし、原材料に細心の注意を払い「食事=予防医療」をコンセプトとしたペットフードを開発・販売しております。

近年、台風等の災害事象が全国各地で数多く発生し、被災地では生活必需品の確保に困窮する状況も多く見受けられます。

同社では、被災地支援の一助となるべく、全国各地で地震・台風等で被災されたお客様に対して、同社フードを支援品として無償で提供する活動を行っております。

株式会社システックキョーワ
ABS成形材料ロス・不適合品の再利用化推進による廃棄物削減
  • SDGs13 気候変動に具体的な対策を

株式会社システックキョーワは、住宅関連の様々な部品を開発・製造する総合メーカーです。家具、内装、インテリアのパーツについて、金型・成形・塗装・組立まで一貫生産を行い、業界内で高いシェアを誇っています。提案型企業として企画から製造、販売までトータルに対応して新製品を次々と創り出し、お客様の高度化、多様化するニーズや価格、納期、品質に対するご要望にお応えしています。

樹脂製製品の成形工程にて排出されるランナー材や、成形不良等の不適合品等は破砕処理後成形材料として再利用をしており、非意匠性の製品、および塗装処理をする製品を中心に再使用材の配合率を上げ、使用する樹脂原料を減らすことで廃棄物を削減するだけでなく、製品原価高騰の抑制も図る活動を行っております。

日本カタン株式会社
防犯による地域共生活動
  • SDGs11 住み続けられるまちづくりを

日本カタン株式会社は、送電線用架線金具メーカーのパイオニア企業であり、100年以上にわたって電力の安定供給、産業の発展に貢献してまいりました。

創業以来培われてきた技術と製品で広く公益に資する同社では、近隣住民が安全安心に生活できることを企業責任の一環と捉え、本社外周に街灯7箇所を設けるとともに、正門前を歩行する地域住民の安全と犯罪抑止を目的とした防犯カメラを設置し、事故等が発生した場合には警察に情報を提供しております。また、「こども110番」に登録し、近隣児童を犯罪から守るための活動にも協力しています。

SDGs:Sustainable Development Goals